2008年12月31日(水曜日)
都内は、神社やお寺のメッカ。明治神宮・日枝神社・根津神社・靖国神社、豊川稲荷、浅草寺、増上寺などなど、ほとんどの有名な神格の総本山の分院があり、不謹慎ですがAtheistの私は、歩いてはしごをした。最後は、豊川稲荷前のとらや赤坂店・喫茶コーナーで温かい抹茶と饅頭を食べて締めた。不謹慎なAtheistの参拝は、人混みを避けた30日の深夜がベスト。
「世の中は、広くもあり狭くもある、明るくもあり暗くもある、それも決めるのはあなたの御心しだい」と断言している神社が印象的でした。
Atheist(直訳は難しいので”ざっくり”こんなニュアンスです):神様仏様はいるんだろう。リアルに信仰している友人もガチで知ってるし、きっと存在するのでしょう。でも、僕、神様にも仏様にもまだ会ったことないもん・・・。急に神様仏様イエスキリスト様って言われても、男なのか女なのかさえ知りませんもん・・・という意味です。
2008年12月28日(日曜日)
インドから一枚のニュースレターが郵便で届きました。『精神障害を持つ子供の家』という施設から、『文房具を毎月送ってくれてありがとう』という内容の感謝状でした。
『この文房具を子供逹の教育のために使って下さい』という私の思いが伝わったようで嬉しかったです。
ボランティア活動をしているようですが、実は癒されているのは、私です。
2008年12月25日(木曜日)
満身創痍です。年内は、当然休みもなく、12月31日まで4日間連続で精神鑑定業務が入ります。メリークリスマスも危うく言いそびれるほどでした。
私の周囲ではこんな言葉が流行っています。満身創痍。
しかも、こんな訳のわからない使い方をしています。
「先生、満身創痍ですか?」
「はい、もう満身創痍ですわ!」
一生懸命、心を込めて生きてる人が幸せになり、人を幸せにできると信じているから、救急の先生方や鑑定医の先生方は、満身創痍に働かれているのだと思います。
満身創痍ですが、メリークリスマス!
聴診器をつけたサンタクロースの院長回診です。
※三芳の森病院の作業療法科は、こんなソリ、15分で創作してしまいます。
2008年12月15日(月曜日)
文京区の奥の細道を通りぬけたところにある日本精神神経学会にて日本精神神経学会ICD−11委員会が開催された。12名の委員により、WHOの動向、Sartorius教授の要請、GSPN(Global Scientific Partnership Network)とのかかわりについて議論がなされました。
今回公表できる重大ニュースは、Large Groupingの展開とフィールドトライアルです。2009年3月には学会誌で発表されます。
5つのLarge Groupを紹介します。
1 Neurocognitive Disorder
2 Psychotic Disorder
3 Emotional Disorder
4 Externalizing Disorder
5 Neurodevelopmental Disorder
以上です。したがって従来使われていたF3分類が複雑になります。
1 認知症関連
2 統合失調症関連+双極性障害
3 双極性障害以外のうつ病+神経症
4 外在化障害、物質関連障害 、人格障害など
5 思春期関連
という分類になります。
2008年12月3日(水曜日)
先日、三芳の森病院近隣を散策していました。 とある民家に本当に成熟した美味しそうな柿がなっていました。 人間ですから、当然,、邪悪な考えが浮かび『一個拝借したいな』と思いました。と同時に『三芳の森病院・病院長、柿泥棒で逮捕』というC級ニュースにもならないであろう新聞の見出しが頭に浮かび、悔い改めました。 そこから数メートル歩くと、その民家の方が段ボール紙にマジックペンで
『おまたせ!うまいぜ!一人一個な!』と書かれていました。
柿泥棒にも愛を。
このダンボールの言葉が、何人もの人に笑顔を与え、この寒い季節の中、何人もの人の心を暖かくしたのでしょうか。
2008年11月27日(木曜日)
東京湾アクアラインを潜り抜け1時間、木更津にあるゴルフ場に出かけました。
気の合う仲間とのプライベートゴルフは本当に楽しい。
13番ホールには13個のバンカーがある。ジャック・ニクラス氏設計によるにくらしい程のpun(パン:だじゃれ)だが、仕事には遊び心を忘れてはいけないこと、再認識させられました。
三芳の森病院・作業療法科が企画する病棟クリスマス会で患者さんにプレゼントを配るサンタクロース役に任命されました。トナカイ役でなくてよかった・・・・・(笑)。仕事に、遊び心を忘れず任務をまじめに遂行いたします。
ゴルフ場で、人からにじみ出るユーモア(sense of humor)について深く考えさせられた。
人に優しくできる人は普段からココロの底から大笑いする機会が多く、使ってしまう表情筋のせいか肌のつやもよく素敵な顔をしています。
不平不満を笑いに変えて生きている人は、使ってしまう筋肉のせいで口角が下がり「へ」の字口で、さらに年を重ねカラ笑いの連続人生を選んでしまった人は、下の歯だけを出してひそひそと笑うようになります。さらに顔を動かさず目だけをキョロキョロ動かし人の顔色をうかがいながら生きる詐欺師のような目になります。
学生にいつも講義で話しています。
「自分にとって大切な人を見るときは、正面から目と目の間の鼻のてっぺんを狙って見るようにすること。常に眉間に皺がよっている人かどうか。目の直視は避け、目から3cm離れた内側に狙いをさだめて、眼(がん)を飛ばさないように。キョロキョロと詐欺師の目をしていないかどうか・・・お互いに確認しながら。とにかく、顔に穴が開くほど、特に海外旅行などの慣れない環境でハプニングが起きた時にとる行動や形相を良く観ること。50年以上人生をともに歩む可能性のある人なら、さらに深く顔をみること・・・」
「人生からにじみ出るユーモアの持ち主」と「自虐ネタを無理矢理カラ笑いに変えて生きている人」では、同じ”笑い”でも、まったくの別品格である。しっかり付き合っていく人を考えて生きていこう。
年末の風物詩、M-1グランプリが待ち遠しい・・・
大笑いする準備はできている。
2008年11月18日(火曜日)
先程、静岡県で救急搬送中の救急車が衝突事故を起こしたというニュースが報道されました。 ER(救命救急センター)の現場は、救急隊も24時間連続勤務、私達医師も24時間以上の連続勤務であり、疲弊しています。
私が金曜日に勤務している鎌ヶ谷総合病院は、『生命だけは平等だ!』という理念のもと救急車を所有し、時代と真逆である『救急車を絶対に断らない医療』を展開しています。
今回、東京国際大学の講義の一環として病院見学を依頼した際も、暖かく賛同していただきました。 もしも見学に来た学生がケガをしたら・・・、その際の保険の問題・・・、案内スタッフの人件費は・・・、などなど複雑な手続きが多々あるにもかかわらず、前途ある学生の可能性を考えて、機会を与えて頂いた鎌ヶ谷総合病院関係者の方に深く感謝致します。鎌ヶ谷総合病院の「Education!(教育)」に対する姿勢は、米国がたった建国200年で著しい発展を遂げてしまった「教育の重要視」に関する考え方に近いものを感じます。 今回の病院見学では、鎌ヶ谷総合病院が所有している救急車に搭乗し装備まで見学させて頂けるだけでなくオペ室の中まで案内していただけるとのこと、少しでも多くのことを見て真摯にかつ謙虚に未知の物事を学ぶように、学生にしっかり指導致します。
2008年11月13日(木曜日)
*****東京国際大学(TIU)学生の方へ*****
東京国際大学人間社会学部「精神保健学」レポート提出要項
*講義の感想、講義で学んだこと、講義で考えさせられたこと、講義を通して人生について考えたこと、講義のテーマである「人は何のために生きるのか」について考えたこと等をワープロでA4縦置き横書き2000文字(1800〜2200文字までの範囲なら減点対象とならない)にて作成されること。文字数が厳守されていれば、レポート枚数は重要ではない。
*句読点、鍵括弧、ローマ字は、それぞれ一文字と数えることができる。
*文字のタイプは、MS明朝体にて作成されること。
*文字のサイズは、12pt.にて作成されること。
*一行の文字数は制限なし。
*レポートの表紙は付ける必要はありません。
*点数配分は、レポート+レポート発表60点、出席40点とする。
*採点は、減点方式で行います。
*誤字・漢字変換ミスは、減点5点。
*句読点忘れ、文法間違いは、それぞれ減点5点。
*指定文字数違反は、減点5点。
*支離滅裂言語、観念奔逸している文章は減点5点。
*レポートの採点は、一つのレポートを5名の審査員が熟読することにより採点され、審査員全員一致による意味不明な言動や文章があれば、減点5点となる。
*個人の宗教観に関する減点はありません。
*個人の思想・哲学に関する減点はありません。
*下記の「レポートの書き方」の書式に従い氏名のみ自筆で書かれていること。
*下記の「レポートの書き方」の書式を参照し、「私は、・・・」ではじまり、その文字から数え始め、「・・・(合計文字数:1997文字)。」で終わるレポートを作成すること。
*レポート提出期日は、東京国際大学の規定により、学生証持参のうえ平成20年12月11日(木)16:30〜17:00 までの間とする。レポート受理の際は、通常通り、ICメッセンジャーによる出席確認も同時に行うため、学生証を必ず持参すること。都合が合わない者は、代理提出を推薦者、または、他のクラスメートに依頼すること。
*提出するレポートは、同一のものを合計5通(推薦者と提出者の名前を5通、すべてに自筆でサインされていること)、別に1通をプレゼンテーション用に個人で保管してください。
*平等性を重んじるため、この要項以外のレポートに関する質問は受け付けない。従って、この要項に記載されていない項目については、各個人の感性でレポート作成に尽力すること。
*推薦者はリスクを負う可能性もあるが、複数人の推薦者となることができる。
*推薦者は1名で十分である。現在、「精神保健学」を履修登録しているものに限る。
*以下の日程は、レポート内容を1分間スピーチとして発表する時間であり、同時にクラスメートの思想を真剣に傾聴する時間です。180人の思想を聞くことができるチャンスは、人生の中でもめったに無い貴重な体験です。このクラスは、初日の講義で説明したように「hands-on class」です。自己のプレゼンテーションよりもクラスメートの様々な思想から学ぶことを大切にしてください。特に、発表内容だけでなく、顔の表情、何気ないしぐさ、目の動き、口の動き、目つき、眉間のしわ、口角の角度、落ち着き、話し方に注目して誠実に仕事をこなしているかどうかを、発表時に配布する「プレゼンテーション評価票」にてクラスメートの発表を採点してください。評価方法は、◎(60点)、○(50点)、△(40点)、×(欠席:0点)、にて自己の中で基準を設け、適切にクラスメートの成績を評価してください。
発表順序は、学籍番号の若い順(小さい順)から、持ち時間1分間になります。(例:Aグループは、05111047の学生からスタート)
Aグループ:学籍番号05111047〜学籍番号07421071の学生
平成20年12月18日(木)16:30〜18:00
Bグループ:学籍番号08310042〜学籍番号08420069の学生
平成21年1月8日(木)16:30〜18:00
Cグループ:学籍番号08420070〜学籍番号08424002の学生+上記学籍番号以外の学生(聴講生を含める)。
平成20年1月15日(木)16:30〜18:00
*レポートの書き方(赤字のみ自筆):表紙は貼付する必要なく(1)、(2)、(3)の順で1行目から書き始めること。(3)の「私は、」から「・・・(合計文字数:○○○○文字)。」までの文字数が約2000文字で完結すること。
(1)学籍番号:00000000 レポート提出者氏名(自筆):○○○○
(2)このレポートは不正行為なく作成され、内容についても「東京国際大学人間社会学部精神保健学レポート提出要項」に基づき、理路整然と作成されており、誤字なく作成されていることを厳正に確認し、このレポートが、定期筆記試験免除に相当することを証明します。
学籍番号:00000000 推薦者氏名(自筆):○○○○
(3)私は、・・・・・・・・・・・・
レポート文字数2000文字(1800〜2200文字まで合格圏内)
・・・・・・・・・(合計文字数:1997文字)。
2008年11月11日(火曜日)
*****東京国際大学(TIU)学生の方へ*****
東京国際大学人間社会学部「精神保健学」履修者のレポート提出要項は、こちらのホームページにて2008年11月13日(木曜日)13時頃に更新されます。定期筆記試験は行いません。レポートに関する情報は、平等性を重んじるため、このホームページ上で記載される内容以外の説明は致しません。提出日時等、再確認してください。
病院見学は、出席は取りません。興味のある方のみ参加してください。協力病院は、鎌ヶ谷総合病院(新鎌ヶ谷駅徒歩3分:東武野田線&京成線&北総線)です。病院見学・集合場所日時は、講義で説明した場所ですので、ホームページ上では発表いたしません。木曜日ではなく金曜日なので注意してください。
2008年11月9日(日曜日)
テレビ朝日・日曜特番「お医者さんに聞きたい素朴な疑問」という番組に解答者として出演しました。ゲストの伊集院光さん、柴田理恵さん、やくみつるさん、矢口真理さん、品川裕(品川庄司)さん、に対して三芳の森病院外来で施行しているバウムテスト(心の中を投影する絵画心理テスト)をやりました。編集でカットされると思いましたが、少し笑いがとれたので、「5時またぎ」の時間帯に放映されました。みなさん芸能人の方なのでエネルギーのある生命力の強い絵を描かれました。ある共通した心象を投影した、お仕事でややお疲れ気味な絵を書くタレントさんがいましたが、笑いに変えておきました。
2008年11月1日(土曜日)
今日から3日間、静岡の川奈ホテルゴルフコースでゴルフ合宿です。すいません、ウソをついてしまいました。実は、その価格帯の五分の一程のゴルフコースで「へぼクラブ」の合同コンペがあります。毎月20名のヘボゴルファー5組が参加します。ゴルフの腕前がヘボであることが条件の「異業種交流会」です。月一ゴルファーの集まりなので、みんないつまでたってもうまくなりませんが、だんだん場慣れしてきて、着実に要領をぶっこけるようになってきています。ゴルフも人生と同じで、地に足をつけて一歩一歩精進していかないとうまくなれません。
豪快な人間とだらしない人間は一見とても似ていますが、実は全然別世界の人間です。人生では、そんな簡単なことを見抜けないだけでも、蟻地獄のようなバンカーでトラブルショットの連発人生となります。
ゴルフは、これから出会うグリーンの傾斜をしっかり計算してプレイを行います。人生も、これから出会う人物の外面だけでなくのその人間の芯をしっかりみつめるトレーニングが必要なのです。
しっかり見極めて人生もゴルフも一歩一歩精進していきます。
2008年10月30日(木曜日)
心の洗濯終了しました。
朝焼けも夕焼けものんびり見つめる余裕のない生活を日々続けていた自分を、箱根・強羅の澄んだ空気と色づき始めた紅葉が再認識させてくれました。
人間は定期的に、本当に美しいものを見て、眉をひそめなければ、淀んでいく生き物なのかもしれません。 露天風呂で朝焼けをスタンバイしながらストレッチをして過ごしました。そんな贅沢な時間の使える余裕が必要なのですね。
『日経平均終値バブル後最安値記録!』というニュースなど我関せず、真っ赤な箱根登山鉄道は『知らんがな。わしゃこの山登るのだけで精一杯じゃ、ボケッ!』とつぶやきながら、山あいを走っていました。
2008年10月26日(日曜日)
箱根・強羅駅前の宿でひっそり紅葉を堪能しながらのんびり休日を過ごしています。 秋の深まりを感じながら、人間には『”何も考えないで無になる時間"が必要なんだなあ〜』と痛感しています。
人は、自分の周囲にいてくれる人を暖かい気持ちにするために生きています。
家族にも友人にもさらに知人にも、真の意味で誰にも愛されてない事実に気付いた瞬間、人は攻撃的になり自暴自棄になります。たとえ、そんな状況に陥いるような人生を歩んだ方でも、よくよく状況を考えてみると近未来またはそう遠くない遠未来(造語)には、誰かのことを暖かい気持ちにする可能性があるのです。
誰のことを幸せに暖かい気持ちにできるのか想像して創造することは楽しいことです。
2008年10月2日(木曜日)
毎週木曜日は、人間を科学する日です。しっかりまっすぐ、その人の上っ面だけでなく、その人物の『芯』を見る時間です。東京国際大学人間科学部にて180名の学生と対話形式の学生参加型講義をしています。私の年齢の半分くらいの学生と触れ合うことは、とても新鮮で学ぶことが多いです。
発想も奇想天外です。今後の講義の傾向をとらえるために、将来の進路を180人に発表させました。将来を確り(しっかり)見据えている学生も多く、『貨物列車の運転手になり、誰にも迷惑掛けずに、自由にいろんな景色を観ながら日本中を走り廻りたい。給料をもらいながら…』という発言をした学生もいました。確かにストレスフリーであろう素敵な生き方に、少し憧れてしまいました。
将来有望なたくさんの可能性を秘めた学生に何かのモチベーションを与えるきっかけになれたらと思います。
2008年9月25日(木曜日)
先日、外国人記者クラブにて開催された異業種交流会に参加した。最近は変わった肩書きの偉い役職の方がいます。
名刺交換をすると「○○株式会社 エバンジェリスト 佐藤一郎(仮名)」と書いてある。あれっ?違う会合に来てしまったかな?とふと頭をよぎった。確かにその初老のお笑いタレントTKO木下似の会社員の方はアニメ顔であったが、往年のアニメのエヴァンゲリオンではなさそうであった。
よく話を傾聴すると「企業での新技術を社内外に伝える職務」という役職らしい。語源は、キリスト教の伝道師からきている。
相談役、調査役、監査人、支配人、次長代理、部長補佐代理、代表取締役秘書代理、旅人(たびびと)、・・・不明瞭な役職もあるが、名刺はビジネスマンにとって命、キャッチーなものに限る!と思いました。
私も、その企業の策略通り、そのエヴァンゲリオン、いや、エバンジェリストの顔と会社名は一生忘れないことでしょう。
2008年9月11日(木曜日)
WPA(世界精神神経学会)がプラハ(チェコ共和国)で開催されます。三芳の森病院からは2名参加、当グループからは3名参加いたします。
世界各国の精神科医から、どんな最新の話題が発表されるのか、楽しみです。
個人的には、日本でも2009年か2010年に発売になるうつ病の薬剤(ミルタザピン:NaSSA)の臨床成績・副作用などについて情報を収集するつもりです。
NaSSA:ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン抗うつ薬
2008年9月8日(月曜日)
ハンバーガーは、絶対にチーズバーガーではありません。
ハンバーガーは、誰が何と言おうとチーズを入れる瞬間までは、ただのハンバーガーです。
どんな凶悪犯人でも有罪判決がでる瞬間までは、限りなく有罪に近い無罪です。
現在、日本には796名の精神保健判定医(精神保健審判員)がいます。医療観察法による案件があるごとに裁判所から精神保健判定医が任命され、裁判官の隣りに座り、裁判所にて医学的見地を陳述し、裁判官と合議し判決を出します。
有罪・無罪・・・精神保健判定医の一人として、人が人を裁くことの重大さを痛感しながら、今後も生きていきます。
2008年9月1日(月曜日)
東京都文京区本郷、東大赤門前にある日本精神神経学会本部にてICD-11委員会が開催されました。
日本の精神科医療をになう各大学の名誉教授・教授・准教授以上の学会誌やテレビでしかみたことがない有名人11名+1名(私)で開催されました。
国際疾病分類の他に公表してもよいホットな話題として、内面化障害と外面化障害について活発な議論がなされました。
ICD-11は、2015年には改定される予定です。
2008年8月30日(土曜日)
院内美術館UPしました。病院に展示してある作品の一部です。三芳の森病院スタッフが山篭りをして決定的瞬間を撮影してきた作品です。患者様に許可を頂いた作品も含め、今後も更新を続けて生きたいと思います。
明日は日本精神神経学会本部にて日本の精神科医療の重鎮12人が集まるICD-11委員会が東京の本郷で開催されますので、今日は日テレ24時間テレビのエドハルミの力走も見ないで早めに就寝することにします!
2008年8月23日(土曜日)
「生命だけは平等だ!」という鎌ヶ谷総合病院の理念のもと、絶対に救急車を断らない医療を展開している救急病院で週に1回24時間勤務をしています。毎週診察する外来患者様の数は100人を超えてしまいます。
心肺蘇生を要する重症救急患者様、救急車の混み状況、ICU(集中治療室)での患者様の容態の急変、一般病床入院患者様の状況等にて、外来患者様を長時間待たせることが避けられない状況になることがあります。昨日も急遽、ER内で外来診察をすることになってしまった数名の患者様、大変ご迷惑をお掛けしました。救急患者様のモニターを気にしながらの外来診察では、当然、診察の質は落ちてしまうはずです。外来患者様にとってはその時間が全てであることは承知しています。医師がどんな状況であっても外来患者様が支払う診察料は同じです。結果として、比較的健康な外来通院できるレベルの患者様に、迷惑をお掛けすることになります。ご理解いただければ嬉しく思います。
2008年8月16日(土曜日)
今日は、三芳の森病院病院近郊の高校1年生の夏休みの自由研究として「将来の職業インタビュー」を受けました。私では、役不足と思いましたが、校長先生による正式な依頼文もあり、お受けいたしました。普段、患者様にたくさんの質問をし、病態を把握し治療方針を立てる立場の医師が、今日は質問攻めにあう立場なので緊張しました。何かのお役にたててれば良いのですが・・・・
最近の高校1年生は将来に対するビジョンもはっきりしていて立派です。
私が高校1年生の頃は、間違いなく鼻をたらしていました。
2008年8月3日(日曜日)
よく晴れた日曜日の朝です。
今、私は3泊4日の連続当直勤務中です。ちょっとしたグアム旅行です。
病気でもないのに毎日病院に寝泊りをしているとちょっとした拘禁反応がでそうになります。
私の友人の医師で、しっかりスケジュールを立てて、時間をとても有意義に使う先生がいます。「1つや2つの用事で、ワシは動かん!」というくらい、首尾よく業務もプライベートもこなしています。
私も、もう少し、その先生を見習って時間をうまく使わなくてはと思っています。私も、シブトク生き残っても平均であと34年しか生きません。鶴や亀みたいに何万年も生き続けるわけではないので真剣にスケジューリングについては考えて生きていきたいと思っています。
「頭脳と時間と身体と心のコングロマリット化計画」と呼んでいます。
2008年7月11日(金曜日)
三芳の森病院職員による「院内研究発表会」の日程が決まりました。
医療機関に勤務する職員の生涯学習啓蒙の一貫として、各部の職員が発表します。
日程
2008年9月1日〜9月30日 三芳の森病院食堂にてポスター発表
2008年11月〜2009年2月 学会のポスター発表形式に準ずるプレゼンテーション
2009年5月21日〜23日 第105回日本精神神経学会総会(神戸)にてポスター発表
演題
臨床心理士(古澤):「この樹、何の樹?実のなる樹」心象が投影されるBaum Test(描写心理テスト)による研究ー診断・治療の一助を目指してー
作業療法士(芹澤&中島):器質性人格障害(ICD10:F07.0)患者様に対する作業療法的アプローチについて
薬剤師(老月):外来患者様の服薬アドヒアランス向上のための薬局の取り組み
精神保健福祉士(蓮沼):療養型精神病院長期入院患者様の退院に必要な社会資源について
管理栄養士(松下):栄養補助食品の必要性と効果について
看護師(平川):BPSD(認知症周辺症状)を有する認知症患者様への対応について-平成20年度第27回認知症研修・看護師課程にて学んだこと-
2008年7月5日(土曜日)
うなだれるような暑さであった今日の夕刻、南北線白金高輪駅ホームで、「時間がとってもとってもゆっくりゆっくりフロー(流れている)している方」に会いました。80歳の認知症と思われる老女です。ホームでくるくるくるくる一点を見つめて回り、悩み、白金高輪駅始発にて待機中の電車に乗ったり降りたりしています。
私が認知症病棟も有する病院の医師であることを本能で察知したわけではないですが、白金高輪駅発行の切符を片手に「浦和に帰りたいの・・・」と話しかけられました。私は、「この電車に乗っていれば大丈夫。終点は浦和美園駅ですよ」と。
その老女は、出発の合図の電子音に驚き出発の直前に電車から降りてしまいました。私が道案内に使った言葉はうまく伝わらなかったようです。
厚生労働省認知症研究班は、本日、以下の内容を発表しました。
2035年には、認知症の数は2.2倍445万人になること。
埼玉県はその中でも第1位3.1倍になること・・・
東京都心は、車椅子の方にはとても優しい街になりました。しかし、こころがこわれてしまった方へのケアはまだまだです。
この老女に代わって私に叫ばせてください。
「高音の電子音による音声案内は私には全く聞こえてきません!!!」
「文字案内も小さくて読み取ることができません!!!」
「毎回道に迷ってしまい、他人に迷惑をかけてしまうので一人での外出は不安になります!!外出が億劫になります!!」
「80年間一生懸命生きてきました。東京の地下鉄もよく利用しました。駅に一人メンタルケアのできる優しい案内係を配置してください!!!」
「みんな知らんぷりしないで、イライラもしないで、優しくゆっくり見守ってください!焦らずゆっくり考えると自分でできるかもしれません!!」
2008年6月26日(木曜日)
「62人の優しい日本人」が集まりました。三芳の森病院が行列のできる病院と化した瞬間でもありました。新記録更新です。赤十字の方も驚かれていました。次回の平成21年1月5日(月曜日)は、編成を変え献血バスを導入していただけるようです。近隣にお住まいの方々の心暖まるご協力に感謝致します。ありがとうございました。
2008年6月18日(水曜日)
東京メトロ副都心線が開通しました。
渋谷駅から三芳の森病院最寄り駅のふじみ野駅まで、直通運転で47分とより身近になりました。
新規開通以来、遅延等のトラブル続きで不評であった副都心線の車掌さんが、後部運転席を覗き込む小学生に、突然出てきて開通記念カードを手渡ししていました。別に隠れなくてもよいのだが「隠れ鉄道ファン」の私は、子供にしか与えられない夢の「東京メトロ副都心開通記念カード」をのぞきこんでいて、子供に咳払いをされてしまいました。
地方の小さな町工場の第4子として生まれた私は、こんな小さな幸せも運ぶ電車の運転手になることが夢だったことを思い出しました。
2008年6月11日(水曜日)
日本赤十字社の献血バスが三芳の森正面玄関にきます!2008年6月23日(月曜日)13時30分〜16時まで受付しています。
私も今回で28回目の献血になります。人生で50回献血して、ガラス製の杯を表彰してもらえることを狙っています。そういうもくろみのある血液でも、きっと本当に輸血が必要な人の役に立っているはずです。
2008年6月6日(金曜日)
By any means necessary・・・
今朝、満員電車の中で「昭和のサラリーマン」に会いました。年の頃は60歳、ダークグレーのスーツに黒縁眼鏡、びっちり横わけ七三頭、勤続40年、まさに日本の経済成長を根底から支えてきた世代の方でした。右手にPC左手にビジネスケースを持ち、電車の扉付近に立たれていました。
一方、年の頃は18歳、キンキン茶髪頭に今時のBboy風の乱れた服装の弱いがゆえにキャンキャン吠えてしまうタイプの若者が乗り合わせていました。
その若者が電車の扉付近に立っている昭和のサラリーマンに大声で「おりるからどけよ!」と暴言をはきました。一瞬、電車内が凍りつきました。扉が閉まる瞬間、その両手がふさがった昭和のサラリーマンは、その若者の背中を全力で蹴飛ばしていました。かなりの勢いの16文キックです。若者は駅ホームに吹っ飛び、鳩が豆鉄砲をくらったかのようにキョロキョロしていました。お兄さんがオネエマンに変わった瞬間でもありました。
昭和マンは表情一つ変えず澄ましていました。
日本経済の奥深さを垣間見ました。
その直後、車内の雰囲気は和み、乗客は小さくガッツポーズ。一斉に携帯メールでおのおのの大切な人に笑顔で実況報告を開始しました。
もちろん暴力は許されるものではない。
ガンジーは、非暴力を唱えた。
孔子は年長者を敬うべき儒教を唱えた。
アメリカの急進的黒人指導者MalcomXは、「By any means necessary・・・・(本当に必要なことならどんな手段を使ってでも・・・)」 と唱えた。
Atheistを貫いてきた私は、深く考えさせられました。
Atheist=これだけたくさんの世の人々が神様仏様を信じているにもかかわらず、自分がまだ出会ったことがないことを理由に無神論者である人。
2008年5月22日(木曜日)
今朝、街で優しい人に会いました。
ある路上生活者の初老の男性が自動販売機の下と釣銭口を小銭を探し求めてウロウロとしていました。そこに、出社前の青年サラリーマンがやってきて缶コーヒーを買ってその場を立ち去ろうとしていました。きっと怪訝そうな顔をして不快な思いをし路上生活者を侮蔑しながら立ち去るのだろうな・・・と勝手に私は想像していました。すると、その青年は「飲みます?」と声を掛け、もう1本コーヒーを買い与えその場を立ち去りました。人生には、予想の範疇を超える事態がおこりえます。「人に対する根拠のはっきりしない偏見に対して、自分で確信したものだけを信じて生きていくこと」、再度、身につまされました。
街をボっーと眺める余裕さえなかった昨今の私は、反省させられることが多いです。
2008年5月19日(月曜日)
「三芳の森病院・外来待合室美術館計画」が進行しています。
職員の中で山篭りをして美しい景観の写真を撮ってくる方がいます。職員による作品、入院患者様の作業療法にて創作された作品、外来患者様が病院のために寄贈していただいた作品、作田明理事長所有の美術品等により、外来待合室美術館計画を開始しました。
入院患者様が外来受診にて法律上の手続きをしている時や土曜日等、外来は混みあいます。待ち時間を有意義に過ごしていただけるよう、ただいま、設置場所の立案中です。
2008年5月13日(火曜日)
それは、東京都に台風2号による暴風雨警報がだされた朝4時の河川敷での話です。人っ子一人いない河川敷ゴルフ場に雨合羽と傘をさしながらをラウンドしている4人のヘポゴルファーがいました。「ファー」という声以外は出さず、もくもくとプレーを続けています。
人は、「困難もない、エキサイティングなことも何もない、毎日平和なお花畑の中で楽しい生活」を強いられたなら、どうなってしまうのでしょう。
容易に推測がつきます。
ゴルフは、よく人生にたとえられます。人生の中では、トラブルショットが続発することもよくあります。それでも何のトラブルもないお花畑の中で生活するよりは、楽しいはずです。
2008年5月1日(木曜日)
三芳の森病院ゴルフ部が結成されました。近隣の病院の先生方も特別会員として所属していただいています。今月から、厳しい朝練が河川敷で始まります。集合時間は、朝4時。やるときは、みんなまじです。
老体に鞭を打ちながら、どのくらいまでスコアーが伸びるのか、また、そのレベルに達しうるのか。秋には「三芳の森病院ゴルフ部存続危機!」というご報告にならぬようやってみます。
それから、「たまには更新される病院長ブログ」への格上げもひそかに狙っています。
2008年4月28日(月曜日)
医局にスーパーコンピューターがやってきた。
24インチ大型スクリーン、超高速ジェットプリンター付きのすぐれものです。従来の医局のPCと比べ、頭の良さは40倍です。
今まで医局で山積みであった書類の処理速度も大幅に変わり、大量の書類に時間を使わざる終えない状況から脱出し、患者様の診察に時間を使えるようになります。
2008年4月26日(土曜日)
朝6時病院に出勤すると、2月の雪景色が金沢兼六園みたいだった三芳の森病院医局からの眺めが嘘のように青々しく鬱蒼と茂ったジャングルに様変わりしました。この風光明媚な季節感をライブで感じとれる環境は、精神衛生上とてもいいです。と、ブログ更新しようと思いましたが今回は黒い大きなカラスが森の中に巣を作っていたのでその表現は却下。医局の先生の森林散策の際にゴルフクラブでカラス退治してもらいます。私は、よく人生を春夏秋冬に例えたりします。「スギ・ヒノキ花粉シーズンも終わったしこれから、初夏だ。がんばるぞ!」という瞬間にカラスが頭上に舞い降りたりすることは、人生でもよくあることです。
三芳の森病院の常勤医の先生は、それぞれのベクトルにキャラが立っていて、「自分にふりかかった事象すべてが、良い事でも悪いことでも、そのことが自分の人生なんだなあと思うようにしている」という人生を達観した先生もいらっしゃいます。
三芳の森病院ホームページでも掲載しているように、2008年6月23日(月曜日)13時30分〜16時まで、「日本赤十字社埼玉県血液センター献血バス」が三芳の森病院正面玄関にきます。今回も16歳から69歳までの健康な血液をお持ちの方、ご協力ください。
また、この機会を利用して森林見学(病院見学)にもいらしてくださいませ。
2008年4月17日(木曜日)
On/Offスイッチの達人に出遭った。自律神経調節名人とでも表現すべきか。
米国ハワイ州ハワイ島でブログ更新しているため、少し浮世離れしたものになることをお許しいただきたい。
私は、コナコーヒーでお馴染みのハワイ島・コナにあるFour Seasons Hotel&Resorts Hualalai内にあるゴルフ場の18番ホールにあるコテージを借りゴルフ合宿をしている。
その達人は、年の頃は60歳前後、白髪長髪のロシア人。毎日コケティシュな衣装をまとい2ラウンド済ませた後、夕方になるとウォッカベースのカクテルをチビチビやりながら、気品よく背筋をのばしながら、溶岩の上で座禅してサンセットを見届けるという日課を続けている。間違いなく、午前中にゴルフ場で交感神経優位となり、太陽が沈むに従いアルコールの力も借りて副交感優位にする。この生活を続けることができれば、だれでも健康そのものである。
世界各国代表の変人が集まるニューヨークでも、精神世界のスピリチャルな方々が集まるハワイでも生活経験のある私は、どこぞの変人かという感情&どこぞの仙人のふりをした大金持ちかというアンビバレントな感情を抱きながら、もちろん、近づいた。
その初老の老人は寡黙に、黒のTシャツに白で胸に描かれたロゴを指差した。
「RELAX:I am a professional:私はリラックスの達人です・・・・」
日常はニューヨークで大変な生活を続けている金融マンであるという。
休暇には、ハワイ島の活火山を眺めながらサンセットに家族の平穏を祈りながら時を過ごす。
人にはそれぞれのプライスレスな時間の使い方がある。
2008年2月3日(日曜日)
院長就任のご挨拶(院内誌より抜粋)
2008年1月医療法人社団明雄会理事会にて理事に承認されたことを契機に三芳の森病院病院長に就任致しましたことを報告申し上げます。作田明理事長の指導のもと4年目を迎えた三芳の森病院発展のため貢献していきたいと思います。
平均年齢39歳の若いアクティブな常勤医6人と力を合わせて、躍進していきたいと思います。
私は、医師を志す前、経済学部の大学生をやりながらサラリーマンをしていました。1992年6月11日、世界各国の首脳陣が集まる国連の地球環境サミットで「12歳のカナダ人女性による6分間のスピーチ」が16年たった今でも私の人生に影響を与えているものなので、この場をお借りして紹介したいと思います。
この院長就任挨拶文を通して私が三芳の森病院職員の皆様に何を伝えたいか、より深く読み取っていただければ嬉しく思います。
以下引用
「私は、カナダから参りました鈴木セヴァンです。12歳です。私の言葉には裏も表もありません。私達、一人ひとりが世界を変えていけると信じているので、私は今日カナダから地球環境サミットが開催されるブラジルのリオまでやってきました。私は自分の気持ちを世界中の人々に伝えることを恐れません。それは、私が今活動している地球環境に強い関心があるからです。皆様が世界各国のリーダー、報道関係者、偉い政治家であることは知っています。でも本当は、あなたたちも、誰かの母親であり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじであるのです。ここにいる皆様が、50億以上からなる大家族、3千万種以上の生物の一員なのです。国境や各国の政府がどんなに私達を分け隔てようとしても、このことは変えようがありません。(中略)オゾン層にあいたを穴をふさぐ方法も知らないあなた達が、淀んだ川に鮭を戻す方法を知らないあなた達が、これ以上、どうやって元通りに戻すかを知らないものを破壊し続けることはもう止めてください」
以上引用
この演説の直後、後にアメリカの副大統領になるゴア氏やロシアの前大統領ゴルバチョフ氏が、涙を流しながら壇上の少女に駆け寄り、賞賛されたことは有名な話です。この演説は、「リオの伝説のスピーチ」と今でもボランティア活動を志す世界の人々に伝えられています。
南米の童話でこのような話があります。山火事で燃えてしまった「森」があります。虫や鳥や動物達は、我先にと逃げてしまいました。しかしハチドリだけが口ばしで水のしずくを運んでは、火の上に落としています。それをみて、大きな獣たちは「そんなことをしてどうなるのだ」と笑いました。ハチドリはこうこたえました。『私のできることをしているだけです』と。
この12歳の少女の「表も裏もないスピーチ」には到底かないませんが、私の新年の抱負「三芳の森病院を発展させること」に1ミリのぶれもありませんので、今後ともお力添え下さい。この就任挨拶文により拡がる三芳の森病院職員の感性(物事をココロに深く感じ取る感受性)&イマジネーション(想像:実際にはしていないことを推し量りココロの中に描くこと)&クリエイティヴィティ(創造:新しいものを初めて作り出すこと)に、強く期待しています。
2008年1月1日(水曜日)
あけましておめでとうございます。
240床の病院とは思えない程、静まり返った暖かい朝です。
夏には、欝蒼とと茂っていた三芳の森病院の森の木の葉が落ち、医局内に暖かい木漏れ日が差すことが実感できる季節となりました。青々とした森フロントビューが自慢であった院長室からの眺めは、ハゲちゃびんです。
人生は悲喜こもごも、良い時もあれば悪い時もあることは、この森を眺める余裕が一日一分程あれば、教えてくれます。例え冬の時代でも初夏に備えて栄養を蓄えているのでしょう。しかし、人間は、植物よりは少し優秀なようで、たとえ奇跡が起こって冬の時代が長く続いたとしても、その与えられた境地の中で、社会や自分の周囲にいてくれる人に対して、自分ができることを適切に考え実行し、いかに自分以外の他人を幸せにできるか、いかに自分自身が幸せに生きるかを考える脳細胞と適応能力を持ち備えています。例え、その能力をうまくつかえない冬の時代を迎えていても、森の大木のように冷静沈着に誰にも邪魔をさせずに、昼夜逆転せずに、初夏に備えればいいのです。
三芳の森病院は、前回のブログでも案内させて頂いたとおり、新年早々、メインイベントがあります。2008年1月7日(月曜日)13時30分〜日本赤十字社埼玉血液センター献血バスが三芳の森正面玄関にきます。
16歳から69歳までの健康な近隣住民の方々、是非とも、ご協力ください。皆様のあたたかい心に感謝いたします。
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